ブロードコムとマーベル・テクノロジーの比較:カスタムAI半導体市場における優位性
マネクリ•
データセンター向けのネットワーキング機器や、特定の顧客向けに設計されたカスタム人工知能(AI)半導体(ASIC)を展開するブロードコム[AVGO]とマーベル・テクノロジー[MRVL]が注目されている。カスタムAI半導体は、特定のワークロードに最適化することで、従来のGPUよりも高いコストパフォーマンスを実現できる可能性がある。
両社の事業規模や顧客基盤には違いがある。ブロードコムのカスタムAI半導体事業はマーベルよりも大きく、顧客にはアルファベット、メタ・プラットフォームズ、オープンAI、アンソロピックが含まれる。一方、マーベルの顧客にはアマゾンとマイクロソフトがいる。
今後の成長性とバリュエーションを比較すると、ブロードコムには以下の特徴がある。
- 割安性:本稿執筆時点でのブロードコムのPERは、マーベルの半分程度である。
- 成長率:コンセンサス予想による2027年度(11月開始)の売上成長率は、ブロードコムが64%に対し、マーベルは来期45%と予想されている。
カスタムAI半導体は、アマゾンの「Trainium」がGPUベースの学習と比較して約30~40%高いコスト効率を実現している例があるように、AIインフラの成熟に伴い需要が高まるとみられている。ブロードコムは、より多くの顧客を抱え、高い成長率が予想されながら、株価は割安に評価されている。

